このコーナーではお馴染みのアレキサンダーですが、ヴィンセント・ハーリング(as)は初登場であります。既に10数枚のリーダー作を発表している方であり、サイド参加も多数ある売れっ子ミュージュシャンであります。タイトルはバトル。サックス2本の作品でバトルを売りにするケースは多々ありますが、馴れ合い共演のケースも散見されます。本作は如何でしょうか。マイク・ルドン(p)が参加しての、クィンテットでの演奏です。
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1曲目はアモンズ作の『blues up and down』です。ソロはテナーからアルトへ引き継がれますが、軽くグローブを合わせた感じの演奏。お互いに準備運動をしているようです。しかし準備運動だと思いながらも、相手に舐められてはいけないとの思いからなのか、見栄を張っている部分もあります。それが進行し、結局は思いっきりのブルース大会となっています。
続く『road song』は、マイナー・フィーリングの実に良いメロディの曲。ここでは、情熱と悲しみのぶつけ合いが素晴らしいです。
こんな感じで進み、最後にルドン作の2曲を演奏して、戦いは終了です。ルドンは、時にはレフリー、時にはセコンドという感じでサポートしておりますが、ルドン自身の活躍は今ひとつ。ここが素晴らしければ、バトル盤として名を残す作品になったかもしれません。