スールヴァイグ・シュレッタイェルという発音が正解のようですが、彼女の作品は過去に2枚取上げております。2001年録音の『Slow Motion Orchestra』,2004年録音の『Silver』であり、どちらも素晴らしい内容でした。今日取上げる2005年録音の作品は、トランペット入りクァルテットをバックにしたものです。
静かに楽器と語らうように歌う姿に、スールヴァイグさんは変身しております。彼女としては自分の気持ちに素直に、方向変えしたのでしょう。しかし彼女の中にあるジャズ感覚を好きだった者としては、別の世界に行ってしまったスールヴァイグさんとなります。ベースとの語らいで良い雰囲気を出していた『faith, trust and pixiedust』のような曲が、アルバムの中に1曲あるだけならば、実に良い展開だったのですがね。