今やデンマークのみならずヨーロッパ・ジャズ界で引っ張りだこベーシストであるイェスパー・ボディルセンの作品です。ピアノはこれまた人気者デンマーク人のステファノ・ボラーニ。ドラムは Morten Lund が参加している、ピアノ・トリオ作品です。
これを購入した理由は、ネット通販店DNに注文する際の、数合わせ盤ということです。まぁ、ベースの音を楽しみたい。ボラーニは2003年録音盤1枚しか持っていないので、好みとは違うピアニストだが、もう1枚くらい持っていててもいいだろう。そんな思いでした。
イェスパーのベースは、さほど個性的なものではないが、しっかりとした演奏。ステファノのピアノは、内省的耽美派の典型であり、数多いるこの手のピアニストの中から突き抜ける個性は感じられない。こんな二人が活躍する作品ですので、想像通りの、悪い言い方をすれば暗い演奏となってます。パーカー作の「billies bounce」を彼等の世界に引きずり込んで演奏しており、ここまで内省的耽美派を徹底出来れば、これはこれで実に個性的なのかとも感じました。