2004年8月15日掲載
George Robert     Feat. Mr.Clark Terry
TCB原盤                1990年12月録音

 「フューチャリング誰々」という作品は多々ありますが、その誰々にミスターを付けるケースは、そんなにあるものではない。このジョージ・ロバートのクィンテット作品には、そのミスターが付いているのだ。まぁ、そのお方はこの時期にロバートを鍛えていたクラーク・テリーですから、致し方ないことなのかな。 心配は、テリー大先輩に気後れして、ロバートが遠慮した演奏になってしまっていることだな。

 ダド・モロニーがピアノで参加しております。

20040815

 7曲中5曲がテリー作ですし、ソロの先発もテリーが殆ど。そして、MCもテリーのよう。こうなるとテリーのリーダー作と思ってしまうね。しかし、こう考えていくと、この作品をマイナス評価してしまう可能性がある。これは、テリーとロバートの双頭クィンテットの作品だと考えよう。

 スイスのジャズ・クラブQ-4での演奏は、テーマ・メロディでのシンプルだがカッコいいアレンジを施した曲が用意されている。テリーが主でロバートが絡むテーマの展開の後、テリーがソロ先発。そして登場するロバートは、艶っぽい音色のアルト・サックスで、華麗なフレージングを勢い良く聴かせているのだ。バックの好演も重なって、聴き応えある2管ライブ作品になっている。

 ここでロバート熱演の条件を考えた時に、「Soul Eyes」との関係から思いついたことがある。共演者にベテラン大物がいること、そしてライブであることだ。

 まぁ、この想像の当たり外れは別にして、良い作品ですよ、これは。