ボビー・ワトソン(as)とカーティス・ランディ(b)の双頭クィンテットであるホライズンの、初録音作品です。
ワトソンに関しては1999年録音作品を取り上げた際に、ワトソンのリーダー作は初買いだと、思い違いを書いてしまった。買って1度聴いて、実家の押入れ行きにしてしまったのだから、当然のことかな。
また、このホライズンは双頭なので、ワトソン単独リーダー作ではないと言うには、見苦しい言い訳ですね。
JM退団直後にワトソンが気が合った仲間と作ったユニットが、このホライズンです。メルトン・ムスタファ(tp),マルグリュー・ミラー(p),マービン・スミッティ・スミス(d)が、そのメンバーです。1曲だけ、ハミエット・ブルーイット(bs)が参加しております。
この録音時点では、ワトソンは他のメンバーよりも、世間では知られた存在。そんなワトソンが、勢いのある仲間を世の中に紹介する目的が本作品だとか。その意味では、この録音後みんな大活躍しておりますね。この作品で暖かいワトソンのアルトに対して、尖がったペットを聴かせているムスタファだけが、今でも知られぬ存在と言えるかな。
ランディ作の「ラックマンズ・ドリーム」の美しいメロディが、印象深い作品でした。
因みに僕が所持しているCDは1988年に国内発売されたものですが、オリジナルのジャケットとは違うものらしいです。