ウィントンがStandard Time Vol.1より1年前に吹き込んだ作品であり、サックスのブランフォード・マルサリスが参加しております。タイトルの意味は、奴隷達を動物扱いした19世紀の奴隷取締法からきているとか。ケニー・カークランド(p)、ジェフ・ワッツ(d)と共に、ベースには曲によりロン・カーターとチャーネット・モフェットが参加しております。
音が詰め込んである演奏だが、その焦点が定まっていないもの。その中で、短い演奏になる「aural oasis」におけるユッタリ感は、聴き応えあるもの。ウィントンのミュートと、ブランフォードのソプラノ・サックスが、シンプルなフレーズを掛け合いながら進んでいく演奏。この曲で、この二人の姿が、浮かび上がってくる。他の曲には、まだまだ余裕感の無い演奏である。