2004年6月18日掲載
Steve Kuhn      Childhood is Forever
BYG原盤              1969年10月録音

 その音楽スタイルではなく何となく相性が悪くて、ついつい敬遠してしまうミュージュシャンはいるもので、このスティーブ・キューンもその一人。1968年録音の作品を取り上げた際には、その盤自体には関連していないコルトレーンの話を中心に書いたのですが、これも相性の悪さから正面切ったコメントを避けたからかもしれません。

 今日取り上げるのは、その翌年に吹き込まれたもので、Steve Swallow(b),Aldo Romano(d)との吹き込みです。

 また、掲載したジャケットは、1998年に Charly Schallplatten GmbH から再発されたもので、ジャケットはオリジナルからは全く変わっております。

20040618

 「夜は千の眼を持つ」の名演と言えば、コルトレーンであろう。ロリンズもゲッツも、良い演奏を残している。テナー・サックスによる名演が記憶に残る曲であるが、ここでのキューンの演奏は、なかなかのものである。量感のある演奏が、スリリングさをこの曲に注入している。

 さて、何故この盤を、僕は買ったのだろうか。恐らくは1998年に復刻された際に、すぐ売り切れるとの渋谷ジャロ店主の声に従ってものだったのだろう。