2004年2月14日掲載
Etta Jones         Don't Go To Strangers
Prestige原盤    1960年6月録音

 エッタ・ジョーンズが71歳で吹き込んだ作品を以前取り上げましたが、そこでも書いた通り歌手としての絶頂期は、1960年代のプレスティッジ時代であります。今日取り上げる作品はプレスティッジへの最初の作品であり、何とミリオン・セラーを記録したものであります。

 アポロ劇場で決勝まで進み注目された彼女は、1940年代半ばから1950年代初頭まで華々しい活動をしていたそうですが、その後数年間は地味な活動であったとか。ホリデイの死から1年後に吹き込まれたこの作品は、ジョーンズにとっては復帰作になるものです。

20040214

 黒人歌手の魅力の一つである突き上げるような感情表現をジョーンズも聴かせるが、実にさらりとしていて、この手の歌手に時に感じるツゥー・マッチなことは一切無し。

 ナット・ヘンフ曰く「ジョーンズの歌はウォームであっても決して流されない」という彼女の特徴は正しく頷けるもので、数多の歌手が取り上げている「I Love Paris」での彼女の歌は、彼女の特徴が存分に発揮されたものといえよう。

 バックのアレンジも冴えたものであり、この盤を評価を一層高めるものになっている。