1999年12月13日掲載
Etta Jones       All the way
HighNote原盤     1999年5月録音

 エッタ・ジョーンズの新譜、嘘でしょーという気分ですね。というか、生きていたんですねと、感じた方も多いのでは。1928年生まれですから、71歳ということになりますね。1940年代にアポロ劇場のアマチュア・コンテストで注目された彼女は、プロ 歌手になり、バディ・ジョンソン、アール・ヘインズなどの楽団に参加していました。 その後1960年から3年間、プレスティッジに7枚の作品を残しました。僕はこの時期の彼女の作品を愛聴しており、その後の活動はあまり知りません。1980年前後にミューズに何枚かの作品を発表し、話題になったこともあるそうです。1970年にはジャズ・ メッセンジャースと来日したこともあるとか。サイドには、ミューズ時代に共演して いたHouston Person(ts)、ベテランのNorman Simons(p)が参加しており、Russel Malone(g)、Steve Turre(tb)の名前もクレディットされています。内容はSammy Chanの曲集になっています。

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 高音が伸びないし、息が続かなく、フェイクでごまかす場面もありますが、だてに50年歌ってない円熟味を多く感じます。 評判になることはないでしょうけど、このご年齢で新譜を出したということを評価しますね。サイドではギターのラッセル・マローンが洒落た味を出してますけど、出番 が少ないのが残念ですね。キス・ミーと70歳の女性が歌っていますが、なんとも言えませんね。