2004年12月14日掲載
Mulgrew Miller
Live At Yoshi's House Volume One
MaxJazz原盤         2003年7月録音

 Yoshi's House とは、オークランドにある寿司屋&ジャズ・バーなのだ。店側では、「World Class Jazz House & Japanese Restaurant」と名付けている。ここでマックスジャズ・レーベルは、何人かのピアニストにライブ・レコーディングをさせている。

 その2004年第一弾が、今日取り上げるマルグリュー・ミラーなのだ。まさか彼の作品を、2年続けて買うことになるとは思わなかった。シクステットでの前作は、新古盤での購入であり、値段に惹かれたもの。今回のトリオ作品は、その評判に惹かれたものだ。Derrick Hodge(b) と Karriem Riggins(d) との演奏だ。

20041214

 『If I We are a Bell』のイントロが流れれば、思い出すのはマイルスのガーランド。この曲のピアノ・トリオ演奏って、少ないのですよね。ミラーがベースと心地よくテーマを弾いた後にドラムが加わり、力強いリズムの演奏に変わっていきます。ボサノバの『O Grande Amor』,ウッディ・ショウ作の『The Organ Grinder』,そしてシルバーの名曲『Peace』と演奏は続いていきます。どれも力強さが加わったもの。少々強引過ぎるかなと思うほどですが、これはこれで気持ち良いもの。ベースとドラムはバッキングの際は良い演奏だが、ソロになると華が無い。そこが残念です。

 さて第1集とタイトルされているのだが、2集は発売されるのでしょうかね。買うかどうかは、収録曲次第です。