SPをノーチラス804にしてから215時間、アンプをマークレ・ビンソン383にしてから150時間、ここに来てエージングが一段落したようだ。その音に惚れ込んでいる毎日。愛聴盤コーナーに置いてある作品が今までと違った姿を披露してくれるのが、嬉しい毎日です。
切れの良い豊かな低音、突き刺さるような高音、透明感と引き締まった音など表現はいくつもあるのだが、何と言っても豊かな中域音に感動しております。
以前ここで取上げたダイアナ・クラールのラブ・シーンズは、クラールのピアノと歌にベースとギターという編成なのですが、このオーディオ装置の実力を存分に発揮してくれている1枚です。
そこでギターを弾いているマローンが、本日の主役。1995年録音の盤を以前取上げましたが、今回の作品はRon Carter(b),Kenny Barron(p),Lewis Nash(d) という大物達との共演盤です。
今の部屋のリスニング・ルームとしてのメリットは、後方にたっぷりとスペースが取れることと、大音量で聴けること。デメリットは、ライブなこと。改良を試みているも、如何せん賃貸、限度がありますね。
マローンのギターの音は、エフェクターによるフォンワリした色合い。この色で、メロディをシングル・トーンで奏でてくれるので、気持ち良いね。
しかし、録音全体が小さくまとまったもの。各楽器の個性を殺し、色をひとつにまとめて聴かそうとしているので、エンジニアの考え方と思った。
けどね、前述したクラールの作品では、3人4種の音を明確に聴かせているんだよね。
エンジニアは同じアル・シュミット。オーディオ的な感想としては、疑問を持った作品です。