1980年代後半のトニーはバンド・リーダーとして新主流派などと勝手にSJが名づけた若手達を纏め上げて、素敵な作品を連発しておりました。
ここで取上げたのは、1985年作の「foreign intigue」と1986年作の「civilization」の2枚。そして今日取上げるのが、メンバーは「civilization」と同様である本作品です。
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1分ほどのドラム・ソロを3曲配置しながらの、全9曲。構成がしっかりとしているため、一気に聴き通しました。混沌の世の中を感じさせる「dreamland」、愛のある世界が広がる「pee wee」、ミュートでのルーニーのペットが印象的であったり、ミラーの縦に揺れるピアノが心に留まったり、モフェットの地を這うようなベースに感心したりした1枚です。