Mads Vinding(b),Alex Riel(d),Carsten Dahl(p)と言えば、欧州ジャズ・ファンの方の間では既に有名ですね。
このコーナーでもそれぞれの方の作品を取上げてきているのですが、今日のリーダーはベースのマッズさん。彼のリーダー作品はピアノを入れたトリオなのですが、そのピアニストは作品毎に異なっております。以前ここで取上げた盤では、大御所ピエラヌンツィ。そしてこの作品では、録音時点では日本において無名だったと言えるカーステンさんが参加しております。
ジャズを聴き始めてそのコレクションが進むと、持っているのを忘れたことによる同じ作品の2度買いも度々あります。
実はこの作品、1年ほど前に店頭で見た時に、それが怖くて買えなかったものなんです。Maurice Vander さんの作品にそっくりなんだよね。ダブっていないかの確認作業も帰国の折に行うため、店頭でみかけてから購入まで1年かかってしまいました。
で、内容。さすがはこの3人、充実した演奏です。カースティンは以前ここで取上げた盤とは違ってやんちゃな面が出ており、微笑ましい内容。
リーダーとしてはトリオに重点を置いているのだが、1分50秒の「den bla anemone」のようなうねりが聴けるベース演奏がもっと欲しかったというのは、贅沢な望みなのかな。