2001年1月6日掲載
Maurice Vander      NOUGARD sans Paroles
Sergent Major原盤  1999年録音

 ディスク・ユニオン新宿店のピアノ・コーナーには、いつも新譜CDが山積みされていますが、この作品は2000年初頭に発売され根強い人気があるとの、コメントが付いていました。ダサいジャケットからは想像がつかないピアノ・トリオが流れ出てくるのではと、期待して買った盤です。モーリス・ヴァンダーのピアノに酔えればと、願っています。

20010106

 行った事はないが、シェンゼリゼ通りの小粋さが、目に浮かぶような軽快なピアノです。若き日のトミ・フラがパリに住んでいたら、こんなピアノだったかなと、思った次第。数曲に鍵盤ハーモニカみたいな楽器が加わってますが、その時はドラムがオフなので、ドラムのBernard Lubat が吹いているのでしょう。叩きすぎが気になるドラミングより、ヘタウマのこっちの方がトリオの雰囲気が出ていますね。「girl talk」なんて、その意味では言い出来。力強いベースのPierre Michelot も聴き応えあるし、軽快ながらもドスンって響かせるヴァンダーのピアノも好感が持てます。僕の好きな「パリの空の下で」なんて演奏してくれていれば最高なんですがね。話題作や名盤にはならないが、気軽な好盤と言える作品です。(これを書いた後に読んだSJの広告にに、ヴァンダーは欧州ジャズの立役者と書いてあった。そーだったのねん)