2001年9月2日掲載
Gianni Basso            a la france…
Philology原盤      2000年11月録音

 「Italian Balladeur」でバッソに惚れた僕としては、新宿ユニオンの新譜コーナーにあったこの作品を買うのは当然のこと。メンバーの詳細はクァルテットとは書かれていますが外側にはクレジットされていないため、勝手にワン・ホーンと決め込んで買いました。

 で今、詳細を見たのですが、目立つところにはメンバーの記載はありません。写真を見る限りは、ピアノ入りワン・ホーン・クァルテットで、希望通りです。演奏曲はタイトルの通りフランスに因んだものなのでしょうけど、フランス語でクレジットされていますので、分かりません。不親切なクレジットですが、内容はどんなものでしょうかね。

20010902

 期待して行った旅行先がつまらなかったという経験は、誰でも一度はあることではないだろうか。日経新聞の「行ってみたい東南アジアリゾート島」第4位になったペナンを訪れた人の中にも、そういう気持の方は多いはず。リラックス出来ない、刺激が無い、大した買い物出来ずですからね。強いて言えば、屋台が美味いだけ。

 フランスという言葉から真っ先に浮かぶテナー・ワン・ホーン作品は、ここで何枚か紹介しているバルネ・ウイランのIDAでの諸作品である。フランス、特にパリのイメージがすぐ頭に浮かんでくる名作だ。

 一転して、このバッソ。聴いて何もインスパイアされないどころか、退屈さに1枚通して聴くのが苦痛に感じる内容だ。街から食事から人々まで、何から何までファッショナブルと僕の中でイメージしているパリが、バッソの演奏のようだとガックリくるだろうな。