2001年6月6日掲載
Johnny Griffin & Steve Grossman
Johnny & Steve
Dreyfus原盤    2000年5月録音

 フランスのドレフェスと発音するらしいレーベルが、誕生してから10年だとか。SJの広告を見ると、日本国内発売もされていますね。何て発音するか分からないが気になっていたこのレーベルが、何と言ってもペトルチアーニ(p)でしょうね。東京ブルーノートでのトリオでのライブもそうですが、今日の主役の一人グロスマンとの作品も素晴らしい内容でした。このレーベルに多くの作品を吹き込んでいるピアニストとしてもう一人名前が上がるのは、フランス・ジャズの重鎮マーシャル・ソラール。このソラールと、今日の主役のもう一人であるグリフィンも、このレーベルに共演作があります。

 この流れからすると、今日取り上げるグリフィンとグロスマンのテナー・バトルものが製作されるのも、自然な流れなのでしょうか。録音当時には、73歳と49歳というように、親子のようなこの二人。既にベテランの域のグロスマンも、グリフィンと一緒のジャケでは、好青年に写っていますね。

20010606

 二人のバトル物は予定調和的な演奏が多く、刺激が少ないな。「this time the dream's on me」が、その中でも良い出来。グリフィン・グロスマンそれぞれ自作のバラッドを、ワン・ホーンで吹いているのですが、この2曲が一番の聴き所と感じたので、バトル作品としては失敗かな。バトル曲にスロー・テンポのがあれば、趣が変ったのではないかな。