ジャケットに写るガザロフは、冴えない男である。内ジャケの彼はメガネをかけたオッサンである。本来なら買わないのだが、ユニオン渋谷店のお薦めピアノ・トリオ。まぁ、前に取り上げたGustav Csikも冴えないオッサン・ジャケだったが、渋谷ジャロさんのお薦めで購入して大正解だったこともあるからなと思って、買った次第です。
Chris Lachotta(b)とKeith Copeland(d)とのトリオでの録音で、コルトレーンの「lazybird」やマイルスの「solar」、そしてモンクの「round midnight」なんかが収録されていますよ。
最近の欧州ピアノにしては珍しく前面にグイグイ出てくる演奏の「lazybird」だったけど、深みが無く流しただけの演奏で、ここまでのピアニストかと思ったけど、ソロで演奏した「round midnight」のリリカルな演奏が良かったね。それとモードで演奏されているフレディ・ハバードの「little sunflower」が、実に深遠。結構間口が広いピアニストで今後の展開に期待が持てると喜んだのと同時に、「little sunflower」って曲に惚れた1枚でした。話逸れるけど、ハバードのどの作品に入っているのかな、この曲。ブルー・ノート諸作には収録されていないようですけどね。