2000年の初め頃にこの作品が、SJのディスク・ユニオンの広告に掲載され、たちまち売りきれたんです。僕も買えなかった。で、その四ヶ月後に再入荷したところをゲットいたしました。これは自費出版なので、ユニオンが300枚ほどのプレスを依頼したのだと、考えていますがね。もうとっくにこのコーナーで取り上げたと思っていたのですが、まだだったようで。
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毛布の中でまろどみながら、最初は邪魔に感じたカーテン越しの朝日も、ウトウトしているうちに気持良くなっていくあの瞬間が、この作品の6曲31分に感じられます。こじんまりしていますが、マイナー・タッチがイカしてますね。1曲目の「time without」が10分の演奏で、この作品の白眉。全曲彼の手によるものですが、ナカナカのセンス。もう少し曲数を多くして、出きればスタンダードも入れての次作。きっとDIWがもう、動いているだろうな。