2000年4月11日に取り上げた作品の続編です。変貌自在なシューラーのテナー・サックスをもう一度と思っての中古盤購入なのですが、クレジットを読むとシューラーはピアノ。前回彼の経歴を書いたのですが、参照した「ヨーロッパのジャズディスク」にはピアノを弾いていたなんて一言も無し。まぁジャズ界にはディジョネット等のように、決して余技とは言えない味わい深いピアノを聴かせてくれる、別楽器奏者(?)もいますけどね。
ベース、ドラム、パーカッションを入れての本作品、ひょっとしたらクレジットミスかなと密かに思っていますけどね。
誰の作品かを知らずに聴けばまた感想が違うのでしょうけど、サックスでの次にどういう展開になるか分からないゾクゾクする演奏スタイルを、彼のピアノに期待するのは酷かな。「my funny valentine」での彼独特の解釈は素晴らしいし、ベース(stephan kurmann)とドラム(Peter Schmidlin)の好演もあり、聴き応えある作品であるのは本当ですよ。最後の収録されているケニー・バロン作の「sunshower」のメロディーに酔いながら、聴き終えた1枚でした。