埋れたヨーロッパの、それもピアノ・トリオを中心に引っ張り上げてジャズ・ファンの喝采を浴びている澤野商会なんですが、ここにきてその発売のペースも上がってきましたね。東京に販売本部まで設けたので、固定費もかさんで大変。そろそろ、その内容が心配になってきました。
今回は、ロブ・ヴァン・バベル(p)のトリオ作品。これがレビュー作らしいのですが、これ以降の活動はあまり知られていないのでは。ジャケを見る限り彼は、この時点では20代のようです。
切れ味が光り、軽いながらも畳み掛けるピアノに酔える彼の自作「for anne」「hopeless」が、いいですね。まだまだいろんな側面を彼に期待してしまうのですが、澤野さんならやってくれるかな。ベースとドラムとの相性もバッチリで、気軽ながらも深みのある1枚です。