2000年4月11日掲載
Andy Scherrer (CoJazz)    Second Step
TCB原盤                  1990年3月録音

 今月の初めに、JAROの店主の薦めで買った作品。このアンディ・シェーラー(ts)は、7歳からヴァイオリンを初め、16歳の時にサックスに転向しました。ジャズは独学でして、1970年代にはジャズ・ロックのマゴグというバンドで活躍していたそうです。オーソドックスから前衛までこなすテクニシャンらしいですよ。メンバーは近年彼と活動を共にしているIsla Eckinger(b)が参加しており、William Evans(p)、Dre Pallemaerts(d)が参加したクァルテット編成です。

20000411

 随所に見せるコルトレーン風のフレーズが、物真似ではなく炸裂しているのが、爽快に聴ける1枚です。冒頭のシェーラー作の2曲で、この意味 を分かっていただけると思います。Stephan Kurmann というこのレーベルに数枚のリーダー作を 残している方作の“songman”は3部構成の曲なのですが、ここでのシェーラーが聴かせる変幻自在の演奏スタイルが良いですよ。