2000年12月25日掲載
Three of a Kind       meets Mister T.
Minor Music原盤    1994年録音

 1999年7月にこのピアノ・トリオの作品を取り上げた際に、もう1枚スタンリー・タレンタインを加えた作品があると書きましたが、それが本作品です。前回取り上げた盤では、ピアノのペーター・マッドセンのピアソン・トミフラ・ケリーを感じさせる素敵なピアニストと評しましたが、大御所を迎えてのこの演奏では、怯まないでガンガン向かって行く姿を期待しますね。

 それと前回取り上げたときにドラムのブルース・コックスについて全く知らないと書きましたが、その4日後に、彼は1995年頃にロリンズのバンドで来日したとの情報をメールでいただきましたよ。

20001225

 タレンタインおっさんのリーダー作の感じ。無名レーベルの無名ミュージュシャンのセッションに大物を迎えると、こうなるのかな。特にこの時期のタレンタインは好不調なんてなく、ひたすらマイ・ウェイなんでしょうな、そんな演奏です。最後から2曲目が、ピアノ・トリオ。メランコディックなピアノに酔いながら、こんな感じで全編作るべきだった改めて思った次第。

 タレンタインのファンにお薦めの1枚ですな。