このグループは、ピアノにペーター・マッドセン、ベースにウェイン・ドルフィン、ドラムにブルース・コックスの3人から成る、ピアノ・トリオです。分かっていることは他には、マッドセンが白人で他の2名が黒人、ドルフィンは太っている、ドイツのレーベル、こんなこと位ですね。全部ジャケットから読み取ったことですが、メンバーの経歴も書いていないのです。まぁ、どんな演奏でしょうかね。
ケリー風でもあり、ピソン風だし、トミ・フラのようでもある。このペーター・マッドセンというピアニストは日本人好みのピ アニストのいろんな要素を兼ね備えている、そしてしっかりとした個性を持っているピアニストですね。ロリンズ作の“pauls pal”は何人ものピアストが取上げている曲ですが、実に軽快に歌心豊かに聴かせてくれます。そしてユニットとしての3人のまとまりが、作 品全体に力強さを加えています。3人は1曲づつオリジナル曲を提供していますが、これまた良い出来。中古でエサ箱に突っ込まれていなければ、僕は耳にすることは無かったでしょう。ということは、まだまだ素晴らしい作品が、僕の知らない存在であるのですね。 新譜にしろ中古にしろ、知らないミュージュシャンのはハズレの方が多いのですが、このような当たりがあるから、未知の世界を探るのは止められませんね。このユニットの作品、もう1枚エサ箱に入ってまいして、それにはスタンリー・タレンタインが参加しています。モチロン買ってきましたよ。いつか紹介しますね。