2022年4月10日掲載
SFJAZZ    Live 2010 7th Annual Concert Tour
SFJAZZ原盤     2010年2月録音

 まずは SFJAZZ についてWikipediaから引用紹介します。

 カリフォルニア州サンフランシスコのヘイズバレー地区にSFJAZZセンターがあり、2013年1月に音楽会場としてスタートした。それは、ジャズ表現と教育のために建てられたもので、非営利団体のSFJAZZが主催している。

 SFJAZZは1983年からサンフランシスコ・ジャズ・フェスティヴァルを主催しており、また2004年からSFJAZZコレクティブとの名称でアルバム制作も行なっている。

 サンフランシスコ・ジャズ・フェスティヴァル以外にも、サンフランシスコ・ベイエリアで年間400回以上の演奏会を行なっている。


 2010年には次のメンバーで、2月から3月まで、シアトルのジャズ・アレイを皮切りにアメリカでライブを行い、その後にドイツに飛び欧州各地で演奏を行いました

Miguel Zenón(as), Mark Turner(ts), Avishai Cohen(tp), Robin Eubanks(tb), Stefon Harris(vib), Edward Simon(p), Matt Penman(b), Eric Harland(d)

 本作品はその模様を収めたCD3枚組作品です。「The Works of Horace Silver plus New Compositions」との副題がついています。

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 ホレス・シルヴァーは1950年代に入ってからジャズ界で大活躍した方で、ハードバップに大きく関わり、ファンキーな活動も行なった方で、1990年代まで一線で活躍していました。

 この2010年のSFJAZZではこのホレス・シルヴァーをテーマにしており、従ってそこでの演奏は彼がジャズ界に大きな痕跡を残した1950年代から1960年代までの演奏が、大きな土台になっています。そこにこの2010年のジャズ界で存在感を示している8人が、それぞれのアイディアと演奏を持ち寄り、圧巻のライブを繰り広げています。土台をしっかりと守っているからこそ、一体感のある演奏となったのでしょう。

 2枚目の最後に収録された「Song for My Father」ではエドワード・サイモンのアレンジが冴え、アヴィシャイ・コーエンのトランペットが光っています。

 3枚目の最後に収録された「Baghdad Blues」ではアヴィシャイ・コーエンのアレンジが見事であり、ステファン・ハリスのヴァイブが聴き所となっています。

 私は昨年になってからSFJAZZの存在を知り、既に中古でしか流通していないこの作品の購入を試み、1ヶ月ほど経ってからようやく入手できました。何しろ5000枚の限定プレスなので、新譜であっという間に売り切れ、それを売りに出す人も少なかったのでしょう。このことはSFJAZZの他の作品でも同じようです。

 この作品を含めて、私がお世話になっている apple music で SFJSZZ を聴くことができます。しかしこの演奏を聴けば、やはり現物を手にしたくなることでしょう。