スーパー・ギター・トリオとは制作側が付けた名称ではないようですが、1980年にこの3人がライブを繰り広げ始めた時から、誰もがこのようにこのユニットを呼んでいたようです。
伝説のライブ盤「Fridy Night in San Francisco」から2年と少しが経過し、今度はこの3人がスタジオに集まりアルバムを制作しました。
「情熱、慈悲、炎」と題されたこの作品は、メンバー各位が2曲づつ曲を持ち寄って演奏しています。
人の感情を絶妙に表現できる技巧の3人が、スパニッシュでラテンな世界を演奏していきますので、心が奪われるのは必至であります。左からはOvation steel-string acoustic guitar を演奏するディ・メオラ、中央はマクラフリンで右がパコで両者共にOvation steel-string acoustic guitar を演奏(Wikipediaより)する響きに包まれながら、幸せな時間に包まれます。
その最後を飾るのはディ・メオラ作のタイトル曲です。感情の交差を描くこの曲は、1981年のディ・メオラのアルバムでパコとのデュオ演奏を行なっているとのこと。ここでは3人で、スティービー・ワンダーの「マスター・ブラスター」のリフを入れながら小粋な演奏し、このアルバムが終わっていきます。
(後半は国内盤封入解説を引用しています)