2002年にこの名盤「バラッズ」の「豪華版」が、CD2枚組で発売されました。Disc One には名盤「バラッズ」がそのまま収録され、Disc Twoには次の演奏が収録されました。
Disc 2(alternate take)
They Say It's Wonderful 1962年11月13日(初出)
All Or Nothing At All 1962年11月13日(初出)
Greensleeves 1961年12月21日(初出)
Greensleeves 1961年12月21日(初出)
Greensleeves 1961年12月21日(初出)
Greensleeves (45-rpm take) 1961年12月21日
Greensleeves 1961年12月21日(初出)
It's Easy To Remember 1961年12月21日(初出)
It's Easy To Remember 1961年12月21日(初出)
It's Easy To Remember 1961年12月21日(初出)
It's Easy To Remember 1961年12月21日(初出)
It's Easy To Remember 1961年12月21日(初出)
It's Easy To Remember 1961年12月21日(初出)
It's Easy To Remember 1961年12月21日(初出)
アルバム「バラッズ」制作は、1962年9月18日と1962年11月13日の二日間で行われました。この二日間からは、アルバム「バラッズ」には収録されなかった、コルトレーンとマッコイのデュ演奏である「They Say It's Wonderful」が収録されています。さらにはアルバム「バラッズ」でA面2曲目に収録された「All Or Nothing At All」の別テイクが収録されています。どちらも1962年11月13日の演奏で、これは「豪華版」に相応しいものです。
しかしながらこの2曲以外は、1961年12月21日に行われたシングル盤用セッションから、「Greensleeves」と「It's Easy To Remember」の演奏が収録されています。「Greensleeves」はシングル盤として発売されたものと、別テイクが4つ収録されています。また「It's Easy To Remember」はシングル盤として発売された演奏(=アルバム「バラッズ」収録)以外の、別テイクが7つ収録されています。
私の感覚からすればこの「豪華版」を、シングル盤のメイキング作品と感じています。
「They Say It's Wonderful」のコルトレーンの演奏は、ジョニー・ハートマンとの作品で知られています。その曲をコルトレーンはマッコイとのデュオで演奏し、そして私が知り得る限りでは、今現在でもそのデュオ演奏を聴けるのはこの「豪華版」だけです。その意味で貴重なCDと言えます。「バラッズ」はLPレコードで持っているがCDも手にしてみたいとの方には、この2枚組「豪華版」の購入をお勧めします。
「Greensleeves」と「It's Easy To Remember」のいくつもの演奏も、コルトレーンの残した演奏は全て聴いてみたいとの方には重要なものであることは、言うまでもありません。
なお各曲については、「今日のコルトレーン」に書いてあります。