ジャズ・ピアニストのエドワード・サイモンは、1969年にベネズエラに生まれ、10歳の時に渡米し、舞台美術を学び、クラシックピアノを学び、そしてジャズピアノを学びました。1988年にグレッグ・オズビーのバンドでプロ活動を始め、その後にボビー・ワトソンなど様々なミュージシャンと活動を行いました。その後の1994年にはリーダー作を発表し、今に至るまで精力的に活動しています。(Wikipediaより)
そんなのエドワード・サイモンの2012年録音の本作について、ディスクユニオンのページに次のようなコメントがあります。
「ジャズ界の才能マーク・ターナー, アダム・クルースとベネズエラの名手らがエドワード・サイモンのもとに集結ルーツ - ベネズエラの伝統音楽とジャズを融合した躍動感と美しさに満ち溢れた壮大な作品!」
多彩で万華鏡のように音楽が溢れ出てくる作品です。ベネズエラはその歴史から、様々な文化が持たされた国です。その中で根付いてきた音楽が、この作品に詰まっています。
誰の手によるアレンジなのかはクレジットがありませんが、各曲のアレンジが秀逸なのも、この作品の魅力なのでしょう。そのアレンジに乗って、マーク・タナーなどのメンバーが存分に力を発揮して演奏を行なっています。
タイトルにある「ベネズエラの組曲」は、4つのパートで構成されています。「Barinas」はベネズエラの西側にある州、「Caracas」はこの国の首都で北部にあるカリブ海に面した州、他にも「Mérida」や「Maracaibo」とこの国の重要な州を曲名にしています。その曲と演奏内容は、それぞれの土地に関連あるものなのでしょう。
そんなことに頭を巡らせながら、Kazuyoshi Tokoi なるお方が撮影したメンバーの陽気な表情を眺めながら、SNSで知った本作を聴き終えました。