2022年12月2日掲載
Johnny Griffin        a Blowing Session
Blue Note原盤        1957年4月録音

 ブルー・ノートの1500番台に3作品を残したグリフィンの、第2作目です。29歳を目前にしたグリフィンが、30歳のコルトレーン、26歳のモブレー、そして19歳のモーガンとの4管編成で演奏した作品です。リズム陣は、ピアノに25歳のケリー、ベースは22歳を目前にしたチェンバース、そしてドラムスは37歳のブレイキーです。

 グリフィンとコルトレーンの共演は、記録がある限りでは本セッションだけです。二人の関係を示すお話として、1958年7月から年末にかけてグリフィンがモンクのグループでファイヴ・スポットに断続的に出演していた時に、所用があったグリフィンの代役として9月11日にコルトレーンがモンクのファイヴ・スポット1958年に出演したことがあります。この日はコルトレーンの当時の奥さんのネイマがテープレコーダーを持ち込み録音し、それが1993年に発売されたことが挙げられます。

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 ブレイキーの豪快なドラムスから始まり、グリフィンがテーマを吹き、そのままソロへ突入し、その後にモーガン、モブレー、コルトレーンとソロが続いていく展開の、A面最初の「The Way You Look Tonight」で多くのジャズ・ファンがノックアウトされてきたことでしょう。

 他の3曲もお見事な演奏ですが、B面最初の「All The Things You Are」も実にお見事な演奏です。熱気溢れるホーン陣に圧倒され、リズム陣の華麗さに酔って聴き終える作品です。

 各曲については「今日のコルトレーン」をお読み下さい