ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、290円で購入した作品です。
国連ビルを背景にしたジャケットと問われれば、ジャズ・ファンならば誰もがこの作品をあげることでしょう。ジャズ以外のジャンルでも国連ジャケがあるだろうと思ってネットで検索しましたが、これがなかなか見当たらない。「ウエスト・サイド物語」のジャケがヒットしましたが、私にはこれが国連なのかとはわからないものでした。
ブルーノート1500番代でも評価が高い、このホレス・シルヴァー作品は、トランペットにアート・ファーマー、テナーサックスにハンク・モブレーを従えての、クインテットでの演奏です。
今はこうしてCDで聴いていますが、やはりジャズ聴き始め時期のLP盤の感覚で聴いてしまいます。A面の最初は「ノー・スモーキン」、「ビ・バップと流麗なハード・バップの橋渡し的な曲調」と国内盤解説にあるこの曲では、燃えるスリルを感じる演奏です。B面の最初は「ホーム・クッキン」で、陽気にファンキーな演奏が楽しめるものです。
もちろん他の四曲も熱演であり、シルヴァーの存在と共に、ファーマーとモブレーの演奏にも気持ちが躍るものです。
考えてみればこのブルーノート1500番台に、シルヴァーは5枚、モブレーは6枚のリーダー作品を残しています。ファーマーはリーダー作は諸般の事情で作れませんでしたが、1500番台後半の人気7作品にサイドで参加しています。実力を高く評価された3人の熱演ですから、本作品が人気作品なのも当然のことでしょう。