ハンニバルの名盤を今日は取り上げます。私がジャズを聴き始めたのは、本作が店頭に並び始めてから半年後の事でした。聴き始めてすぐに渋谷のジャズ盤専門店のご主人の勧めですぐにアダムスを聴き始め、この作品も恐らくは1982年頃にLPレコードで接していました。思い出の作品です。
参加メンバーはそのアダムス、ディエドレ・マレイ(cello)、ケニー・バロン(p)、セシル・マクビー(b)、ダニー・リッチモンド(d) との豪華メンバー、そこに歌手が二人参加しています。
1980年台のハニンバルは、この作品以降はリーダー作を発表していないとのことです。この作品もそれなりの販売数だったと思うので、その理由はなんだったのでしょうか。
怨念の飛び交い、嘆きの交差、希望の手繰り寄せ、そんな思いが、重厚なサウンドで表現されています。ハニンバルはオーケストラでこの作品を作りたかったのかなとも、感じました。
歌とコーラスが重厚さを出し、ハニンバルにアダムス、バロンにマクビーなどの熱演が聴ける作品です。