OAM Trioは Omer Avital(b), Aaron Goldberg(p), そして Marc Miralta(d) のお三人、そこにサックス奏者の Mark Turner が加わっての、ライブ作品です。
場所は、スペイン南部の政治・経済・文化の中心であるセビリアです。(ウィキペディア)
発売はスペインの首都マドリードにある、Lola Records です。この「今日の1枚」では初めて取り上げるレーベルなので、CDに記載されているURLにアクセスしましたが、既にそのページはありませんでした。短命に終わったレーベルなのでしょう。
ブックレットに写るステージの演奏風景を見ますと、ドラム奏者とピアノ奏者がベースの方をしっかりと見つめています。そんなライブを今日は楽しみます。
「外に向かって息を吐く人もいれば、内に息を吐く人もいる」、映画か何かでのセリフですが、私には印象的な言葉です。そしてこの OAM Trio & Mark Turner の演奏は、「内に向かって息を吐く」演奏と言えるでしょう。その空気の流れにスリリングな香りがあり、なかなかのものです。
Marc Miralta 作の「Sad and Bright」での静寂さが、心に沁み入りました。この曲を含め全体を通して、このドラマーには不思議な魅力があるなと感じ、だからこそ多くのミュージシャンから声のかかる存在なのだと思いました。