ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、290円で購入した作品です。
バリー・ハリスは30歳を過ぎた1960年代に入ってから、リヴァーサイドに5枚の作品を立て続けに吹き込みました。どれも良くどれも人気作ですが、やはりトリオで演奏した3作品が注もされるのでしょう。その三作に中で私がジャズ・レコード専門店などで見てきた経験によれば、「at the Jazz Workshop」、「Preminado」、そして本作品というのが人気の順番だと思っています。しかしそこは好みの問題、この「Chasin' The Bird」を最高傑作とする方もいらっしゃいます。
Bob Cranshaw(b) と Cliford Jarvis(d) との演奏の本アルバム、最初の曲はパーカー作のタイトル曲です。
パーカーの曲をお得意とするハリスだけあって、「Chasin' The Bird」でのリズミカルで陽気な演奏、そして興味をそそられる音の重なりで、楽しく聴ける演奏になっています。その中に迫力もあり、そんな感じの演奏が多く配置されている作品です。その中にあって、私には馴染みが薄い「ジャスト・アズ・ゾウ・ユー・ウァー・ヒアー」では、ゆったりしたバラッド演奏を披露しており、まぶしいピアノ演奏を堪能できます。
本作品を最高傑作と称する方の気持ちが、よくわかる内容です。