ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、250円で購入した作品です。
まずはテナーサックス奏者のリン・ハリデイさん、彼の1988年録音盤をこの「今日の1枚」で2001年に取り上げた際には、新・世界ジャズ人名辞典に掲載されていないお方なので、その経歴に触れられませんでした。それから20年、今や彼はWikipediaにページがあるようになったのです。そこから簡単に紹介すると、1936年にアーカンソー州に生まれ、10代でLAに移りプロとしての活動をはじめました。そしてNY、ナッシュビルなどに拠点を移していき、1980年からはシカゴを拠点としています。目立った活動実績がなかった彼が注目を浴びたのは、1990年代からリーダー作を発表し始めてからでした。計4枚の作品を残して2000年に亡くなり、その後に「今日の1枚」で取り上げた1988年録音盤が発売されたのでした。
そして1968年生まれのエリック・アレキサンダーですが、彼がリーダー作を発表したのも1990年代に入ってからのことです。そして両名とも初リーダー作はデルマークからでした。
年齢は30歳以上離れている二人ですが、共通点があるお二人なのです。そして1996年にデルマークから、二人の共演作品となった次第です。
ジョディ・クリスチャン(p)、ダン・シェイペラ(b)、そしてウィルヴァー・キャンベル(d)との演奏です。
経験からくる存在感と人柄で聴かせるリンさん、そのリンさんの存在を生かすように気を使いながらも自分もしっかり出しているエリックさん、笑顔で聴き進んだ1枚でした。最後の二曲、「The Night Has a Thousand Eyes」と「Stablemates」でのお二人の演奏が特に印象に残りました。
ステイブルメイツ、まさにそんな二人の演奏でした。