ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
イギリスのジャズを牽引してきたサックス奏者のロニー・スコットは、この作品録音時には63歳でした。そしてこれから6年後に69歳でお亡くなりになりました。
このライ盤の会場であるロニー・スコッツ・クラブは、オーナー亡き後も存続し、活発にライブが行われている会場です。ウィキペディアをみますと、2007年にはジェフ・ベックがここで演奏し、そのライブ盤が発売されているようです。
Dick Pearce(tp), John Critchinson(p), Ron Matthewson(b), Martin Drew(d) との演奏です。
トランペッターの年齢はわかりませんでしたが、他の三人は録音当時には40歳代半ばから50歳代半ばの方々で、特にベースとドラムの方は長年に渡りロニー・スコットと演奏をしてきたとのことです。そんな背景が分かる息のあったライブであり、情念の「Contemplation」、懐かしみの「This Love of Me」、そして希望で胸が溢れている「Little Sunflower」、特にこの三曲が気に入りました。
さて「Never Pat A Burning Dog」ですが、同名曲は演奏していませんので、このライブ盤に込めたものなのでしょう。そのままの訳ならば「燃えている犬を撫でるな」となります。きっと諺かと思ってネットで知らべましたが、それらしきものは得られませんでした。
ただ演奏と重ねてタイトルの意味を考えると、何やら分かった気がしました。聴いた方々、それぞれにタイトルへの解釈があることでしょう。