ガーランドの1957年末の2つのセッションから、5曲を収録している作品で、1961年末に発売となりました。11月15日からは「Undecided」「What Is There To Say」の2曲、12月13日からは「Solitude 」「Two Bass Hit」「Soft Winds」の3曲が収録されています。
この5曲は全てスタンダードであり、人気曲もあれば、知る人ぞ知る曲もあります。ガーランドの“メモ長”から引っ張り出しての選曲なのでしょう、今日はその辺りの妙を感じながら聴いてみます。
アップテンポで陽気に決めている曲と、渋く愛おしくバラッド演奏の配置が、本作を精妙なアルバムにしています。A面のバラッドは有名曲「Solitude 」、B面は地味ながらもジャズマンから愛されている「What Is There To Say」です。ガーランドのセンスの良さを感じさせる選曲です。
ガーランドのピアノの技も聴き所ですし、2本の管楽器ではバードのトランペットの元気ぶりが輝いて聴こえました。アップテンポでもバラッドでも粋に決めるバードに感心しながら、ガーランドがこのセッションを上手く「懐柔」している姿を感じました。