この作品が録音から数ヶ月後に発売されていたら、「Cattin' with Quinichette and Coltrane」となっていたのかなと思います。ウィキペディア情報によれば、発売は1959年後半とのことですので、コルトレーンの名前が先にクレジットされたのでしょう。
私の曲ごとの感想などは弊サイトの「コルトレーン特集」をご覧ください。
コルトレーンはレスター・ヤングを愛しておりましたが、二人の共演を聴くことはできません。その意味ではレスター直系のクィニシェットとの共演盤を聴けることは、ありがたいことです。
クィニシェットの優しく鮮麗な調べが、楽しく本作品を包み込んでいます。「コルトレーン特集」では曲単位でコルトレーン中心に聴いてのコメントですが、こうやってアルバムとして聴くとクィニシェットに上手く乗せてもらったコルトレーンとの印象です。コルトレーン抜きの「Exactly Like You」を聴きますと、クィニシェットの存在感をより強く感じます。
コルトレーンはこのプレスティッジ時代に女性歌手の歌伴をやっていればどうなったのかなと思いながら、本作を聴き終えました。