ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、290円で購入した作品です。
1990年代に入りジャズ界に登場したジョシュア・レッドマンは、たちまち人気者になりました。それから30年近くが経ったわけですが、その間に継続的にリーダー作を発表しております。
ジョシュアはアルバム毎にメンバーを変えているそうですが、本アルバムにはアーロン・ゴールドバーグ(p),リューベン・ロジャース(b),そしてグレゴリー・ハッチソン(d)が参加してのカルテットでの演奏になっています。
表現力と構成力がお見事であるジョシュアを、存分に堪能できる1枚です。全8曲で1時間ほどの演奏ですが、アルバム全体で1つの組曲とも言える内容で、その中身は街並みの変化を描いているようです。
たまたま本作を聴く前に、録り貯めしてあった映画「キリング・フィールズ」を観たのですが、その映画の舞台であるテキサスシティの幾つもの場面が、ジョシュアの演奏で浮かんできました。それはそれでお見事なのですが、映画にあるあっと思う場面に合う、強烈さが演奏に欲しかったとの思いは贅沢なことなのでしょうか。