アンソニー・ブラクストンの「Compositions」シリーズの第3作目には、ピアニストのデビッド・ローゼンブームが参加しています。ローゼンブームはリーダー作を8枚ほど発表していますが、作曲と教育者としての活動が主の方のようです。Mark Dresser(b) と Gerry Hemingway(d)とのカルテットでの演奏です。
デビッド・ローゼンブームは、分類分けで言えば現代音楽の流れの方と感じました。そんな意味での即興演奏のぶつけ合いですので、凡人の私には感じる場面が少ないのは致し方ないこと。
その中で裏ジャケに、Composition - No.122 (+108+96)との表記と共にあるお船のイラストが描かれている曲では、穏やかな波ながらいくつもの問題に直面している航海の様子が目に浮かびました。
何かを想像させてくれる演奏と感じる限り、私はこの種の演奏と縁が切れそうにありません。