1982年にジャズを聴き始めた私は、多くの方々と同様に黄金期のジャズ作品を漁るように購入していました。そんな時期に、初めて買ったジャズ新譜作品がアダムスのものでした。その後ずっと彼を追いかけてきました。私にとって時代体験できた愛すべきテナーサックス奏者は、アダムスとマレイであります。そしてこの両名は「今日の1枚」で何度も取り上げてきた方々です。
本盤は一時帰国の折に渋谷ジャロさんにお邪魔し、何も買わないのは失礼だと思って新譜コーナーから引き抜いたものです。s「The First Recordings」とタイトルされていますが、私が持っている作品の焼き直しと考えていて、無条件購入とはなりませんでした。
その後調べたところ、HOROから発売された作品のCD化とのことです。レコードでは持っていますが、CDで入手できたのことは、今となれば良かったと思います。
ドン・ピューレンについて、そしてアダムスとマレイとの関係については、「今日の1枚」ではお馴染みのお話ですね。
タイムレスでのアダムスと比べると、グループとしての面白みではなく、個のぶつかりあいの荒々しさを前面に出した演奏です。この時期のアダムスとピューレンの貴重な記録です。