2017年8月6日掲載
Khan Jamal            Speak Easy
Gazell原盤               1988年9月録音

 カーン・ジャマルと言えば、ロフト・ジャズで頭角を現したヴァイブ奏者ですが、70歳となった今でも現役で活動している方であります。本盤にはピアノのデイブ・バレルが参加しており、これは私の購入動機でありました。ベースにはウイリアム・パーカー、ドラムには巨匠サニー・マレイが加わっております。

 因みに録音はペンシルベニア州にあるモーニング・スター・スタジオです。web上にこのスタジオのページがあるのですが、かなり立派なスタジオです。場所はイースト・ノーリトンとなっていますが、本CDではスプリングハウスと書かれています。6kmほどしか離れていませんが、移転して豪華なスタジオにしたのでしょいうかね。

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 1曲目のタイトル曲は、このメンバーから想像できる演奏であり、スリリングなもの。この感じの演奏が続くのかと思いきや、メルヘン漂う演奏や優しさ溢れる演奏があり、意外な展開でした。カーン・ジャマルの演奏活動歴は殆ど知らない私なので想像だけで述べますが、本盤のプロデューサーとしてカーン本人と共に、Sam Chartersがクレジットされています。この方がブルースを中心にプロデューサーなどで活動していた方だとすれば、彼のアイデアによりいろんなタイプの演奏が用意されたのではと、考えます。

 さてこの作品をweb上で見ると、高額で取引されている中古品でしか、CDは入手出来ない状態です。しかしながら一部の曲はダウンロード販売されています。この人の演奏をDL購入で聴く人はどんな方なのか想像がつかないまま、聴き終えました。