今日はカウント・ベイシーの代表作を取上げます。
早速ですが2つケチを付けます。先ずはジャケのキノコ雲。アメリカではこの時期はまだ、核兵器を肯定的に考えていたのでしょうか。
そして日本のレコード会社にもう一つのケチを。邦題は「アトミック・ベイシー」であります。何故、わざわざアトミックを付け足したのでしょうか。共にセンスを疑います。
さて本作、ビッグ・バンドに馴染みの無いジャズ好きでも知っている参加ミューシャンは、サド・ジョーンズ,フランク・ウェス,フランク・フォスター等であります。たまにはビッグ・バンドを聴いてみます。

ビッグ・バンドの魅力は、ホーンのアンサンブルとその存在感にあると思います。言い換えれば、コンボでは絶対に味わえないものであります。二ール・ヘフティのアンサンブルが冴え渡り、また御大ベイシーが築き上げてきたスイングの魅力を最大限に活かしたここでの演奏は、普段はビッグ・バンドと接しない者でも、名演奏と理解出来るものであります。