私のレコード・CD買いは、ジャズ聴き始めの1982年から最初の香港赴任となる1991年までの10年間に集中しております。新譜と中古を合わせれば、月に20枚は少なくとも買っていました。当然ながら1度聴いて終りの作品も多いものでした。
ジャズ黄金期の作品が購入の中心のなっていたのですが、やはりその時代のジャズも聴こうとの思いで、新譜もそれなりに購入したました。
この時期の時代の寵児であったウィントン・マルサリスもそんな思いで何枚か買ったミュージュシャンです。しかしながら、傾聴するまでにはならず。今日取り上げるこの作品も数回聴いただけだったのでしょう。マルサリスが3管編成に挑みだした最初の作品になります。「ブルースの荘厳」と題された作品を聴いてみます。
考えてみたら私は、ニューオーリンズ・ジャズをまともに聴いたことはありません。私の中では、ディキシーランド・ジャズとニューオーリンズ・ジャズが同じものになっています。本来はニューオーリンズ・ジャズの一形態がディキシーランド・ジャズということのようです。
マルサリスが3管編成としたのは、ニューオーリンズ・ジャズへ向き合うためだったのでしょうかね。それを聴いた私は、何となくニューオーリンズの雰囲気を感じ取りました。3管のアレンジの上手さに拍手しながら、ナレーションに辟易として、聴き終えた作品です。