2017年5月8日掲載
Sunny Murray             Indelicacy
West Wind原盤            1987年録音

 「マハール フォト&ジャズ」というサイトを立ち上げて、もうすぐで20年目に突入致します。その間に幾つかの試みを致しましたが、その中の一つにデビッド・マレイのディスコ・グラフィ作りがありました。1998年までは作ったのですが、幾つかの事情(単に私の気分なのですが)により、そこで中断しております。

 それでもいつかは再開と思っており、彼の作品もそれなりに買っておりました。そんな中で、中古CDコーナーでこの作品を見つけました。ジャケに「Murray」と書かれており、背のクレジットも「Murray」だけ。デビッド・マレイの作品はネット上からの情報だけでは全ての作品を把握するのは困難であり、それまでもお店で発見して、こんな作品もあったのかとの経験が何度かありました。

 これもそんな盤かと思い、購入した次第です。

 家でごく小さなフォントで書かれているクレジットを読み、この盤はサニー・マレイの作品であることに気付きました。

 さて購入経緯話はここまでとして、この作品の情報を少しばかり書きます。ドイツ西部のレーヴァークーゼンでのジャズ祭りで、1987年に演奏されたものです。

 リード奏者としてWolfgang Schmidtkeが参加しいます。この方はウィキペディアに掲載されていますが、ドイツ語版でのもので、1956年生まれとしか分かりませんでした。

 ギターのWolfgang Schmidtkeは英語版ウィキペディアに掲載されており、1952年のベルリン生まれで、クラシック・ギターを学び、デビット・フリーゼンとも活動していたとのことです。1988年からリーダー作をコンスタントに発表しておりますが、それらの内容は分かりません。

 ベースにJohn Lindbergが参加しています。彼は1959年にアメリカで生まれた方で、ロフト・ジャズで活動していたこともあり、日本でも馴染みいある方です。


 こんな方々とのサニー・マレイさんの作品です。

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 Wolfgang Schmidtkeのリード演奏を前面に出している演奏です。クレジットされている3曲では、テナーやソプラノ・サックスでWolfgang Schmidtkeが静寂な中での叫びをあげ、それにメンバーが呼応していく演奏内容であり、フリー・スタイルの王道のものです。

 クレジットされていない4曲目は、ギターがスペインの香りを出して、その後にマレイのパーカッションが素敵な世界を作っていきます。

 充実した演奏内容の1枚でした。