2017年5月5日掲載
Stan Getz               Serenity
EmArcy原盤           1987年7月録音

 コペンハーゲンにあるジャズ・モンマルトルは、多くのジャズ・ミュージシャンの演奏でお馴染みの場所であり、その一人がスタン・ゲッツであります。特に晩年にあたる1987年7月のゲッツのモンマルトルでの演奏は、いくつかのパッケージで発売されております。

 その一つは昨年この「今日の1枚」で取上げた「Cafe Montmartre」であります。今日取り上げている作品とは、1曲ダブっておりますが、3曲は「今日の1枚」で初めて取上げることになりますので、少し躊躇しましたが今日の掲載としました。

 ゲッツの晩年は1981年録音の「The Dolphin」で大きく輝きを取り戻し、この1987年に至っております。バロン,リード,そしてルイスとのライブ演奏を今日は楽しみます。

jtdphoto20170505

 酔いどれゲッツのテナーを楽しみ、切れ味抜群のバロンのピアノを真剣に聴く作品だなと感じながら、聴き終えました。この作品はこの日のセッションの拾遺集のようなものですからね。この時期のゲッツの十八番であったバロン作の「Voyage」を聴きながら、ゲッツの晩年の演奏姿を思い浮かべて楽しみました。