イギリスのピアニストのマイケル・ガーリックに関しては、彼のリーダー作やレンデル=カーでの演奏などで、この「今日の1枚」でお馴染みの方です。
今日取り上げるのは、デイブ・グリーン(b)とトレヴァー・トムキンス(d)とのトリオ作品です。翌年1973年録音の「Troppo」をここで取上げたのは2005年1月23日のことでしたが、その作品は管入り女性スキャット入りの作品でした。今日取り上げる作品では、トリオ作品ですので、ピアニストのガーリックの魅力を味わえると思います。
センスの良さは感じますが、掴みどころがない作品との印象です。このままスロー・テンポの中で情を燃やしていくのかな、或いはどんどんアグレッシブな演奏に燃え上がっていくのかな、と感じたところで演奏が終了するパターンが多かったです。
このお方は、トリオよりも大人数の演奏でリーダー色を発揮するタイプ、或いはサイドマンとして短いフレーズの中に良さを刻んでいくタイプなのかなと、感じた次第です。