2017年4月5日掲載
Phil Woods          Live From The Showboat
RCA原盤              1976年11月録音

 メリーランド州でショウボートというキーワードで検索すると、1軒のお食事とライブのお店がヒットします。Toby's Dinner Theatre というお店が、別名ショウボートとも名乗っているようなのです。

 さて今日はウッズさんが1976年にショウボートで行ったライブなので、場所はメリーランド州のシルバー・スプリングです。そして先の場所はコロンビア。シルバー・スプリングにはショウボートはなく、従ってウッズが40年前に演奏したお店は、もう閉店したのでしょう。そして何らかのことで、トビーのお店でその名前を使っているのではないのでしょうかね。

 本題から随分話がそれましたが、今日取り上げるライブ盤は、Mike Melillo(p),Harry Leahey(g),Steve Gilmore(b),Bill Goodwin(d),そしてAlyrio Lima(per)との6人編成での演奏になっています。

 1970年代のウッズの作品の中でも、高い人気を得ている作品です。

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 私には縁が無かったバックの方々ですが、ネットで調べれば、1970年代から評価を得ているようです。このバンドは、ウッズ&ヒズ・バンドというより、一つの内容の濃いバンドであります。特にギターとパーカッションの使い方が秀逸です。全体を通して同じカラーでの演奏ですが、曲毎に濃淡あり、或いはグラデーションありでの変化があり、ここにギターとパーカッションが上手い効果を発揮しています。リーダーであるウッズの魅力も満載であります。もう少しウッズに爆発場面をとの声もあるかと思いますが、バンドとしてのまとまりの魅力の前では、そんな声は消えてしまうものです。

 私はあまり興味がないのですが、この作品は1977年の第20回グラミー賞で最優秀ジャズ・グループを受賞したとのことです。この年の審査員は、素直な気持ちで投票したのでしょう。この審査員ならば穐吉さんはとっくに・・・、と本作品から外れたことを思いながら、この作品を聴き終えました。