2017年3月8日掲載
Sonny Rollins           Freedom Suite
Riverside原盤           1958年3月録音

 1958年のロリンズが最初にレコーディングしたのが、本作品です。メンバーは、オスカー・ぺティフォードとマックス・ローチであり、ピアノレス・トリオでの吹き込みです。2月11日に5曲、3月7日に1曲吹き込みました。

 重要なのは3月7日、20分近いタイトル曲です。人種差別を訴えた内容とのことです。自由を訴えたとのことですが、音楽を聴く時はそんなことは考えずに聴いた方が良いのでは考えています。

jtdphoto20170308

 ジャズを自由な表現手段として、多面的に試みようとするロリンズの姿が、ここでいう”自由”だと解釈して聴きました。

 ロリンズにとっては手慣れたトリオというフォーマットの中で、ロリンズのサックスがリズムをいろんな角度に持っていき訴えかけてくる中で、ぺティフォードのベースが機敏に反応して、その二人にローチが呼応していく沿層内容です。

 テナー・サックスによるピアノレス・トリオの表現力の深さを感じ取れる作品です。