ティモンズがメッセンジャースを離れたのは、この盤が吹き込まれる数か月前のことです。メッセンジャース全盛期を支えたティモンズは、リバーサイドに素敵な作品を数多く残しており、今日取りあげる作品もそんな1枚であります。ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ盤であり、カーターとヒースとの演奏です。この作品をティモンズの代表作に推す人も多くおります。
1曲目の「枯葉」は力強く切れ味抜群の演奏で、ティモンズの個性がダイナミックに現れているものです。続くティモンズ作の「So Tired」でのグングン場を盛り上げていくティモンズの演奏は圧巻です。同じくティモンズ作の「Dat Dere」では、このライブではテーマとして用いられ1分ほどの演奏なのですが、私が持っているCDには5分弱のフル演奏のトラックが追加収録されています。このヤクザな曲をトッポく演奏するティモンズ、思わずモーニンを引っ張り出すところからも、絶好調だったと感じられます。
素敵なティモンズの素敵なライブ盤であります。