2017年2月3日掲載
Bobby Timmons           Chun-King
Prestige原盤                 1964年8月録音

 ソウルさが売りのピアニストの一人であるボビー・ティモンズの、プレスティッジへの第2作を、今日は取上げます。キーター・ベッツ(b)とアル・ヒース(d)との、トリオ作品です。

 タイトル曲はベースのキーター作のものですが、タイトル名が何を意味するのか調べましたが、難しいものでした。

 ウィキペディアによれば、

「心理学では、情報の断片を類似性など何らかの原理に基づいてより大きな情報の断片の中に統合する過程」

 「認知心理学では、容量の小さい作業記憶で扱えるように、知識を構造化し圧縮すること」

 「記憶術では、記憶すべき対象を分割したりグループ化したりして記憶の負担を軽減するテクニック」

 「自然言語処理では、言語データをより小さな構成要素に分割したり、より大きな構成要素にまとめたりする処理」と説明されています。

 では、聴いてみます。

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 タイトル曲に関してライナー・ノーツでクリス氏は「東洋の影響が垣間見られる」としているが、私にはベースを中心にした実験曲との印象です。何か新しいことを演っているようで、中身が見えてこないものです。この曲名にした真意は、分かり難いことをやっているんだよとの主張にしか、感じられません。他の曲に目を移しますと、ティモンズ作の2曲はファンキーなティモンズ節で楽しめ、ボサノヴァもあり、スタンダード2曲での落ち着いた気持ちも良く、小粒ながら楽しめる作品と言えます。