2017年12月8日掲載
Sergio Gruz        Carrousel
自主制作盤    2007年11月録音

 アルゼンチン出身のピアニストであるセルジオ・グルツの作品は、1995年録音の作品を昨年(2016/9/1)このコーナーで取り上げました。その際には評判になるのは分かるが「演奏者の姿が見えてこない」と、厳しいコメントを致しました。

 今日取り上げるピアノトリオ作品はそれから12年後のものです。タイトルは回転木馬の意味で、ジャケットを見れば何やら古代の神話を元にしたようなイラストです。

20171208

 この方の演奏を力強いタッチと評する向きもありますが、私には腰の入っていない軽いタッチと感じます。ゴルフで言えば体の回転が伴わないスイング、相撲で言えば腰高の立会い、そんな感じです。どうしても好きになれない演奏です。